日本人の真面目さと身体の硬さ
日本人って真面目が美化されている。 真面目で勤勉で努力して…要するにバカ真面目が良い評価を受ける制度で育ってきた。
このバカ真面目ってどちらかというと柔らかいより硬いイメージない? そう、日本の教育ってどちらかというと適材適所で柔軟に対応することよりも、決められた環境で決められた動きを「イエッサー」と遂行することが正しいとされているので、どうしても体も力んでしまいがちなんだよ。
バカ真面目と身体の硬さの関係
学校生活を思い返してほしい。 いけてる人間って動きがしなやかだったよな? 物事を柔軟に要領よくこなしていたよな?
逆にダサいやつって歩き方から何か硬くてぎこちなかったことないか? 物事に対しても頑固というか、クソ真面目。
実際に、体の動きが硬いとどうなるか。 それは周囲に「余裕がない人」「ストレスを溜め込んでいる人」といった印象を与えかねない。 一方で、しなやかに動ける人は他者に安心感を与え、信頼を得ることができるんだ。
そうなんだ。本当は何事にも力を抜いて取り組むことが大切なんだ。
職場での観察ポイント

他にも職場を見渡してみろ? いつも成績優秀で周りから尊敬の眼差しを向けられているあの人。 歩き方が気持ち悪いか?違うだろ。
男性なら適度に力が抜けているのになぜか堂々と見える。 女性ならしなやかな動きでエレガントさをかもし出している。
逆に仕事ができないやつって、動きがぎこちない人が多くないか。 もしくは部下から人望のない上司、これも一見堂々としているように見えて、よく観察すると肩に力が入りまくっていることが多い。
肩に力が入りすぎていると、周りはその緊張感を敏感に察知する。 その結果、自然と距離を置かれることも少なくない。 だからこそ、自分の動作や姿勢に注意を払い、力みを取り除くことが求められるんだ。
力を抜くことの難しさ
ここまで読んで、自分はどっちの人間になりたい? みんな決まっているだろ? だから力を抜けと伝えているんだ。
ちなみにこの力を抜くというのは本当に難しい。 知らない間に肩こりが起きている。
ディスクワークの人なんて9割以上が首周りが硬直している。 仕事中、自分が肩周りを力んでいるってなかなか気づかないだろう。 パソコンを打つ指先も、腕も、肩周りも、もの周りもガチガチだろう?
さらに、力が入りすぎると、血流が悪くなり、疲労感が増す。 その結果、集中力が続かなくなり、パフォーマンスが低下する。
力を抜くのが難しい理由
力を抜くにはまず自分の体の状態を観察する必要がある。 なぜなら、日常的に体に力が入っていることに慣れてしまうと、それが当たり前になり、力んでいることに気づけなくなるからだ。 特に日本社会では、「頑張っている姿勢」をアピールする文化があり、それがさらに力みを助長している場合も多い。
では、具体的にどうすればいいのか?それは次の章で詳しく説明しよう。
力みに気づくことの重要性

多くの人は、自分が力んでいることに気づけていない。 だから今日は具体的な脱力方法ではなく、まずは日常で自分がどれだけ力んでいるかを改めて考えるきっかけにしてほしいんだ。
- 日常でどんな場面で力みやすいのか。
- どの人と関わっている時に自分が力んでいるのか。
- どんな状況下で自分が力んでいるのか。
脱力する方法を身につけても、そもそも自分が力んでいると気づいていなければ脱力はできないからね。
例えば、会議中に自分がどれだけ無意識に力んでいるか。 緊張している場面やストレスを感じる瞬間、自分の身体がどう反応しているのか。 これを観察するだけでも大きな進歩なんだ。
力みに気づくための具体的な方法
- 呼吸に注目する: 深呼吸をすることで自分の体がどれだけ緊張しているか感じられる。
- 肩を回してみる: 肩が上がったままの状態で固まっていないか確認する。
- 手足を動かす: 手や足先が冷たく感じる場合、それは血行が悪くなっている証拠だ。
日常で力みに気づくシーンを増やす
- 通勤電車の中での自分の立ち姿を確認する。
- エレベーター内で待つ間の肩や首の状態を意識する。
- 食事中にフォークや箸を握る力が強すぎないか注意する。
力を抜くことのメリット
脱力することには大きなメリットがある。
日常生活への影響
- 力を抜いて歩くと、歩き方が滑らかになり、他人に与える印象も良くなる。
- スポーツでも同じ。力みすぎると動きが硬くなり、パフォーマンスが下がる。
- 力を抜くことで疲れにくくなる。
体が力んでいると、無駄なエネルギーを使ってしまい、1日が終わる頃にはヘトヘトになっていることが多い。
心と身体への好影響
- リラックスすることでストレスが減り、気持ちが楽になる。
- 家族や友人と過ごす時間にも影響し、良いコミュニケーションが生まれる。
- 睡眠の質も向上する。力が抜けた状態で布団に入れば、深く安定した睡眠を得られる。
さらに、長期的には健康面でもプラスの影響がある。 慢性的な力みが続くと、筋肉や関節に負担がかかり、肩こりや腰痛といった不調の原因になる。 これを防ぐためにも、日頃から脱力を心がけることが大切だ。
日常で観察すべきポイント
では、具体的にどこを観察すればいいのか?
- 肩と首 肩が上がっていないか、首が硬直していないか確認する。 知らず知らずのうちに力が入っていることが多い。
- 手と指 パソコン作業中、指や手首に力が入りすぎていないか。
- 歩き方 歩くとき、足に無駄な力が入っていないか。 足音がドスドスと重くないか確認しよう。
- 呼吸 浅い呼吸になっていないか。 深くゆっくりと呼吸することを意識してみよう。
- 表情 顔がこわばっていないか。 笑顔を意識することで表情筋が緩む。
- 姿勢 長時間座っているときに背中が丸まっていないか。 背筋を伸ばすことで自然と体全体がリラックスしやすくなる。
脱力を始める第一歩

まずは自分の力みを自覚すること。 一日の終わりに、今日どれだけ力が入っていたかを振り返る時間を作るといい。
そして、可能なら簡単なストレッチを取り入れてみよう。 首や肩を軽く回すだけでも効果がある。
また、定期的に深呼吸をすること。 デスクワーク中でも、少しの隙間時間を見つけて深く息を吸い、ゆっくり吐き出す。 これだけでも身体が軽くなるのを感じられるはずだ。
さらに、マインドフルネスや瞑想を取り入れるのもおすすめだ。 短時間であっても、自分の呼吸や体の状態に意識を向けることで、自然と力みが取れていく。
何よりも大切なのは、無理をしないこと。 力を抜くこと自体に力みが入っては意味がないからね。
脱力は一日にしてならず。 少しずつ自分の体と向き合い、柔らかくしなやかな自分を目指そう!
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