飲み会?それ、人生のコスパ悪すぎない?
若者が飲み会を避ける理由は明確だ。
「無駄だから。」
人生の時間は限られている。その貴重な時間を、将来性のない上司の話を聞くために使うなんて、人生を効率的に生きる人にとってはナンセンスだ。
先日、職場の飲み会に参加する機会があった。久しぶりの飲み会ということで、職場の空気が少しでも良くなればと期待していたが、結果は想像通りだった。時代錯誤な飲み会の風景が、そこには広がっていた。
飲み会の現場から見えるギャップ
飲み会の場で目立ったのは、ある上司の自分語りだ。
「俺が若い頃は…」「こんな大変なことを乗り越えてきたんだ」という武勇伝が延々と続く。しかし、その話を聞いている部下たちは、完全に引きつった表情を浮かべていた。上司はその表情にまったく気づかず、さらに話を続ける。そして、やっと部下に話を振ったかと思えば、その返事を聞く間もなく、また自分の話に戻る。これ、もはや会話じゃなくて「自己満足ショー」だ。
さらに別の場面では、ある上司が部下に向かって唐突に「期待してるぞ!」と声をかけていた。これも、かつては励ましの言葉として機能していたのかもしれない。しかし今や、その言葉に部下がどう反応したかといえば、冷めた視線を向けるだけ。「それ言えばやる気出ると思ってる?」という空気が場を支配していた。
若者が飲み会を避ける理由
なぜ若者が飲み会を避けるのか?
理由は単純だ。そこに価値を感じられないからだ。
かつて飲み会は、上司や同僚と交流を深める場として機能していた。しかし今では、その形式そのものが時代に合わなくなっている。若者にとっての価値ある時間は、自分の成長に繋がるものだ。彼らが大切にしているのは以下のポイントだ。
- スキルアップ: 仕事に必要なスキルを磨き、自分の市場価値を高める。
- 効率的な時間の使い方: 無駄を徹底的に排除し、重要なことに集中する。
- 自己投資: 読書、オンライン講座、資格取得などに時間を使う。
対して、多くの飲み会はこれらのどれにも当てはまらない。ただ、延々と上司の話を聞くか、無意味な雑談で時間を潰すだけだ。
さらに若者は、飲み会そのものが持つ「参加が義務化された空気感」を嫌う。自分の意志ではなく、強制的に参加させられる場に対して、ストレスを感じるのだ。特に、上司や先輩のためだけに時間を使わされていると感じたとき、そのストレスは倍増する。
若者は「気に入られる」より「実力をつける」
昔は、「上司に気に入られること」が昇進の近道だったかもしれない。だが、今は違う。現代の若者は、自分の価値を上司の評価に依存しない。代わりに、以下のような考え方を重視している。
- 「転職は当たり前」 以前のように一つの会社にしがみつく必要はない。転職市場が活発な現代では、実力さえあれば他社で新しいキャリアを築ける。
- 「評価は市場が決める」 上司に媚びを売るのではなく、市場で通用するスキルを磨くことが優先される。だからこそ、飲み会で気に入られる努力は不要だと考える。
- 「自己投資が最優先」 飲み会に参加する時間を削り、その分、自己成長に時間を割く。これが若者にとって効率的な選択だ。
50代の上司たちがこの変化に気づかない限り、若者との溝は深まるばかりだ。
50代の人たちへ:今こそ変化を受け入れる時
ここからは、50代の人たちに向けたメッセージだ。
「あなたの若い頃の成功体験を押し付けるのはやめよう。」
若者と共存し、彼らの力を引き出すためには、時代の変化を受け入れ、新しい価値観を理解する必要がある。そのために、以下のポイントを意識してほしい。
1. 若者の声に耳を傾ける
上司が話すより、まず若者の話を聞こう。彼らが何を考え、何を求めているのかを知ることが、リーダーとしての第一歩だ。
2. 新しいスキルを学ぶ
ITスキルや最新の働き方に疎いなら、学ぶ努力を見せるだけでリスペクトを得られる。学び続ける姿勢は、年齢を問わず評価される。
3. 飲み会の形式を見直す
無理やり連れ出す飲み会ではなく、カジュアルで有意義なコミュニケーションの場を作る。たとえば、1対1のミーティングや、ランチを活用するのも良い。
4. 自分の成長を止めない
「俺はもう十分やってきた」と思うのは危険だ。リーダーは常に学び、成長し続けることで、部下から信頼される。
最後に
飲み会が悪いわけじゃない。問題は「飲み会の中身」にある。若者が参加しない理由は、そこに価値を見出せないからだ。それを理解せずに「若者の根性がない」と決めつけるのは間違いだ。
過去の成功体験に縛られるな。柔軟に進化せよ。
若者と共に新しい時代を切り開くリーダーになろう。そのためには、自分自身の成長を止めず、若者が信頼できる背中を見せることが必要だ。リーダーシップとは、年齢ではなく、行動で示すものだ。
「人生は進化のゲームだ。止まるな、進め。そして結果を出せ。」
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